フェレットの火葬はどのように行うか?亡くなってから火葬までの流れについても解説

この記事の監修者

家族の一員であるペットちゃんを手厚く見送ってあげたい!その『想い』を大切に寄り添える霊園でありたいと考えており、ペットロスに対する専門家である1級動物葬祭ディレクターを取得しております。

大切なフェレットが亡くなってしまったら、とても悲しく動揺してしまうこともあるでしょう。

亡くなった大切なフェレットをどのように火葬や供養をしたらよいのか分からないことが多いと思います。

今回は、フェレットが亡くなってから火葬、供養方法についてまた、フェレットを火葬するにあたって他のペットと比較した注意点も解説します。

この記事を読めば、大切なフェレットが亡くなってから火葬後までを理解し、しっかりと送り出すことができます。

目次

フェレットが亡くなる前兆とは?

フェレットが亡くなる前に見られる傾向や、その後の死亡確認について以下解説します。

食欲の低下フェレットの寿命が近づいていくと次第に食欲が低下していきます。
食欲が落ちその状態でいると、体力が低下し、命を落とす可能性があるので、日頃からきちんと食事の管理をしていきましょう。
体温の低下亡くなる直前のフェレットは代謝が落ちていき、体温が低下してしまいます。
汗腺が発達しておらず、体温調節がしづらいフェレットは、平均体温は38度と高いため、身体を触り、体温の低下を判断できます。
不規則な動きや痙攣亡くなる前兆として、フェレットは呼吸が荒くなったり、浅くなったりと乱れることがあります。
加えて、身体が小刻みに震えて痙攣を起こすようなら、死期が近づいている可能性が高いです。
動きが鈍くなる高齢化によって、フェレットの動きは鈍くなっていきます。
亡くなる前兆でなく、体調不良で動かなくなっている可能性もあるため、注意深く観察しましょう。

フェレットの火葬までに行うこと

フェレットが亡くなった後、火葬までの以下の項目を行いましょう。

  • 遺体の安置
  • 火葬業者への連絡

それぞれについて確認します。

遺体の安置

フェレットの死亡を確認した後は、以下の項目に沿って遺体の安置を行いましょう。

1.身体を清めるお湯などで湿らせたタオルを準備し、汚れてしまった毛や口元、目元を拭きます。その後、ブラッシングで毛並みを整えましょう。
2.眠っているように
体勢を整える
亡くなってからおおよそ2時間前後で死後硬直が始まります。死後硬直が始まる前に四肢を優しく折り曲げ、お腹へ寄せてあげましょう。もしも、死後硬直が始まってしまった場合は無理に折り曲げてはいけません。関節が外れてしまうこともあるので、そっとしておきましょう。
その後、遺体をタオルや毛布で優しく包んであげます。
3.棺となる段ボール
など箱へ入れる
段ボールや木箱を用意し、棺とするための準備をします。死後硬直がゆるくなってくると、遺体の口や身体から体液が漏れ出てしまうので箱のなかにティッシュやペットシーツを敷きましょう。
4.遺体を保冷し安置するドライアイスや保冷剤を箱のなかへ入れ、遺体の腐敗を防ぎましょう。特に腹部と頭部から腐敗が始まるため、お腹と頭を中心にドライアイスなどを置くことで傷が傷みにくくなります。ただし、遺体に結露が付着しないよう注意しましょう。できるだけ温度を下げ、涼しい部屋で安置してください。
5.お供えをする遺体のまわりにはお花を供え、時々声をかけ、寂しくないようにしてあげてください。ご家族で囲んで思い出を語り、最後のお別れをしましょう。また、棺に収め火葬してあげたいものも準備すると良いでしょう。

火葬業者への連絡

フェレットの遺体を安置し、気持ちが落ち着いてきたら、火葬業者へ連絡をしてください。

火葬方法によって遺体を持ち運ぶのか、受け取りに来てもらうのか変わるので、以下の火葬方法を参考に検討しましょう。

フェレットの火葬方法

フェレットの火葬方法を以下解説します。

  • 合同火葬
  • 個別火葬
  • 立会火葬

それぞれの火葬方法について確認しましょう。

合同火葬

合同火葬は、他のペット達とまとめて火葬を行う方法です。

他の火葬と比較し一番安価な火葬方法となります。忙しく時間が作れないなかでも、大切なフェレットを預かり供養することができる方法です。

しかし、他のペットと合同で火葬されるため手元に遺骨として戻って来ないので、フェレットの遺骨を残したいという方は注意しましょう。

個別火葬

個別火葬は、個別に遺骨が残るため合同火葬と異なりフェレットの遺骨を残すことができます。

火葬の際に遺族は立ち会わず、火葬業者が行います。スタッフがご遺体をお預かりして焼き上げ、その後でお骨を返すかたちを取ります。

これまで生活してきたフェレットのために火葬を行いたいですが時間を確保することが難しかったり、火葬の立会でつらく悲しくなってしまう方は利用するのが良いかもしれません。

立会火葬

立会火葬は家族が立会を行い人間のように火葬を行う方法です。

フェレットの遺体を火葬業者へ持ち込み、火葬をしてもらうやり方になります。

立会火葬では、お別れを行い、火入れ、お骨上げと段階を踏んで行うため気持ちの整理をしやすくできます。

人間の火葬のように同じ供養をするため、合同火葬や個別火葬と比較し料金はやや高めになります。

フェレットの火葬後の供養方法

フェレットの火葬後の供養方法には以下があります。

手元供養

手元供養とは、ペットの遺骨を手元に置いて供養することです。

細かくした遺骨の一部を容器に入れて保管します。容器に保管するだけでなく、常に身に付けられるペンダントにすることで亡くなったペットを身近に感じることができるというメリットもあります。自宅で保管するという意味で、デザイン性の高い容器も売っています。インテリアにこだわっている方はそちらを利用してみるのも良いでしょう。ペンダントに遺骨や写真を入れる方法もあります。

納骨堂

納骨堂はペット霊園内の屋内施設に、ロッカー型などの個別スペースがあり、そこへ骨壺や遺影、お気に入りだった遺品などを保管できます。

納骨堂によりご遺骨を扱う棚が異なりますが、複数のペットのご遺骨が同じ棚に並ぶ「合同棚」や個別に管理できる「個別棚」などがあります。
また、供養方法がまだ決まっていないという場合でも、後から供養方法を変更できます。気持ちの整理をしっかりしてから供養方法を考えたい方にも納骨堂がおすすめです。

散骨

散骨はペットの遺骨を火葬後に細かいパウダー状になるよう加工し、特定の墓に埋葬せず自然に還すことができます。散骨をするためにペットの遺骨を細かくパウダー状への加工作業は個人では難しいため、専門業者に依頼するのがオススメです。

ペット専門の火葬業者や霊園などの中には、散骨を希望する人のために遺骨を粉々に粉砕するサービスを提供している所もあります。火葬前に申し込みをしておくと、散骨に適した状態で引き渡してもらえるためその後の処理がスムーズです。
ペットの思い出の詰まった自宅の庭に散骨すれば身近に感じることができますし、海や山などに散骨すれば自然に還す気持ちでペットを送ることができます。

ただし、ペットの遺骨であっても身近な場所に散骨されることに抵抗を感じる人も存在するため、その点に考慮して迷惑がかからないように気をつけましょう。

フェレットの火葬業者の選び方

フェレットの火葬業者を選ぶ際は、以下の項目を確認しましょう。

  • 対応しているペットの種類
  • スタッフの対応の確認

それぞれの項目を確認しましょう。

対応しているペットの種類

火葬業者を選ぶ際、「小動物用の火葬炉」を備えているのかは重要なポイントになります。葬業者といっても、対応できる種類はさまざまです。犬や猫などのペットは問題なくても、フェレットのような身体が小さいペットは、うまく火葬できないことがあります。

「小動物用の小型炉」を備えていない場合、フェレットに対して火力が強いため、骨が残らない状態になってしまうケースがあるのです。火葬してしまった後では、やり直しはできません。

「小動物用の小型炉」か「温度調整可能な炉」を備えているか、フェレットの火葬実績が十分にあるかを、しっかりと確認してから依頼しましょう。

スタッフの対応の確認

電話対応等によるスタッフの対応を確認しましょう。信頼できるスタッフが多く在籍しているかどうかも、ペット火葬事業社を選ぶ際の重要なポイントです。

大切に過ごしてきたペットとのお別れの際、飼い主の悲しみに寄り添い、最後まで対応してくれるスタッフがいるところに依頼したいですよね。

実際の電話やメールで問い合わせにて、応対の仕方がどうかチェックしてみると、スタッフの質を判断しやすいでしょう。

まとめ

ここまでに、フェレットが亡くなってから火葬までに必要なポイント、火葬後に必要なことについて解説しました。

大切にし共に生活してきたフェレットが亡くなり、どうしたらよいか分からなくなったりとても悲しかったりと落ち着かない気持ちもあると思います。

しかし、大事なフェレットを最後に笑顔で送り出してあげましょう。

フェレットの火葬や霊園での供養を検討される方はぜひご相談ください。

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