インコや文鳥などの小鳥の火葬はどのように行うか?火葬の流れ、火葬時の注意についても解説

この記事の監修者

家族の一員であるペットちゃんを手厚く見送ってあげたい!その『想い』を大切に寄り添える霊園でありたいと考えており、ペットロスに対する専門家である1級動物葬祭ディレクターを取得しております。

共に過ごしてきた大切なインコや文鳥などの小鳥(以下「小鳥」という)が亡くなってしまったら、気持ちの整理がつかなかったり、何をするか分からないことが多いでしょう。

とても悲しいですが、最後に大切な小鳥を送り出してあげることが大切です。

ここでは小鳥が亡くなってから、火葬、供養までの流れのポイントを抑え解説します。

この記事を読めば小鳥の火葬に必要なことを理解でき、最期をしっかりと送り出すことができるでしょう。

目次

小鳥が亡くなってから火葬までの流れ

小鳥が亡くなってしまった際、行う項目を以下に解説します。

  • 小鳥の死亡確認
  • 小鳥の遺体安置

それぞれの項目について確認しましょう。

小鳥の死亡確認

通常ペットの死亡確認は呼吸、心拍、脈拍、瞳孔などで判断します。しかし、小柄な小鳥の脈や心拍を確認するのは大変難しいのです。

そのため、小鳥の死亡確認として適した方法が、死後硬直の確認になります。

死後硬直は亡くなるとはじまり、最終的には持ち上げても首や足がだらりと垂れることがありません。

仮死状態であっても、生きていれば死後硬直は起こりません。さらに、死後硬直をすると生き返ることはないため、死後硬直が見られたら、死亡していると判断できます。

小鳥の遺体安置

1.身体を清めるお湯などで湿らせたタオルを準備し、汚れてしまった毛や口元、目元を拭きます。その後、ブラッシングで毛並みを整えましょう。
2.眠っているように
体勢を整える
亡くなってからおおよそ2時間前後で死後硬直が始まります。死後硬直が始まる前に四肢を優しく折り曲げ、お腹へ寄せてあげましょう。もしも、死後硬直が始まってしまった場合は無理に折り曲げてはいけません。関節が外れてしまうこともあるので、そっとしておきましょう。
その後、遺体をタオルや毛布で優しく包んであげます。
3.棺となる段ボール
など箱へ入れる
段ボールや木箱を用意し、棺とするための準備をします。死後硬直がゆるくなってくると、遺体の口や身体から体液が漏れ出てしまうので箱のなかにティッシュやペットシーツを敷きましょう。
4.遺体を保冷し安置するドライアイスや保冷剤を箱のなかへ入れ、遺体の腐敗を防ぎましょう。特に腹部と頭部から腐敗が始まるため、お腹と頭を中心にドライアイスなどを置くことで傷が傷みにくくなります。ただし、ご遺体に結露が付着しないよう注意しましょう。できるだけ温度を下げ、涼しい部屋で安置してください。
5.お供えをする遺体のまわりにはお花を供え、時々声をかけ、寂しくないようにしてあげてください。ご家族で囲んで思い出を語り、最後のお別れをしましょう。また、棺に収め火葬してあげたいものも準備すると良いでしょう。

小鳥に火葬は必要なのか?

他のペットと比較し、身体が小さい小鳥。小鳥の場合、本当に火葬が必要なのか気になる方もいるでしょう。

自宅や私有地の庭などがあれば、火葬せずに土葬をすることが可能です。しかしながら、土葬は臭いや野生の動物に掘り起こされる可能性があるため、トラブルが発生する可能性があります。

火葬であれば、遺骨にすることができ供養の選択肢を広げることができるので、行うことが望ましいでしょう。

小鳥の火葬方法

小鳥の火葬方法を以下解説します。

  • 合同火葬
  • 個別火葬
  • 立会火葬

それぞれの火葬方法について確認しましょう。

合同火葬

合同火葬は、他のペット達とまとめて火葬を行う方法です。

他の火葬と比較し一番安価な火葬方法となります。忙しく時間が作れないなかでも、大切な小鳥を預かり供養することができる方法です。

しかし、他のペットと合同で火葬されるため手元に遺骨として戻って来ないので、小鳥の遺骨を残したいという方は注意しましょう。

個別火葬

個別火葬は、個別に遺骨が残るため合同火葬と異なり小鳥の遺骨を残すことができます。

火葬の際に遺族は立ち会わず、火葬業者が行います。スタッフがご遺体をお預かりして焼き上げ、その後でお骨を返すかたちを取ります。

これまで生活してきた小鳥のために火葬を行いたいですが時間を確保することが難しかったり、火葬の立会でつらく悲しくなってしまう方は利用するのが良いかもしれません。

立会火葬

立会火葬は家族が立会を行い人間のように火葬を行う方法です。

小鳥の遺体を火葬業者へ持ち込み、火葬をしてもらうやり方になります。

立会火葬では、お別れを行い、火入れ、お骨上げと段階を踏んで行うため気持ちの整理をしやすくできます。

人間の火葬のように同じ供養をするため、合同火葬や個別火葬と比較し料金はやや高めになります。

小鳥の火葬で行ってはいけない事

上記にて小鳥の火葬方法について解説しましたが、小鳥の身体は小さく自ら行えると思うかもしれません。しかし、公園や自宅の庭であっても勝手に火葬してしまうのは、法律で禁じられています。

5年以下の懲役か1000万円以下の罰金、もしくは両方が課せられてしまうため、注意しましょう。

また、火葬炉がないとしっかりと火葬することが困難となります。野焼きのような状態では、200度程度と火葬するには低温となり、綺麗に焼ききれず悪臭のもととなってしまいます。

小鳥の火葬方法の選び方

小鳥の火葬方法によっては遺骨が残らないことがあるため注意が必要です。

火葬方法には、主に上記でも紹介した合同火葬と個別火葬があります。合同火葬の場合他のペットと一緒に火葬を執り行うため遺骨がどうしても残らなくなってしまうのです。

そのため、小鳥の遺骨をしっかり残しておきたい時は個別葬がおすすめでしょう。個別火葬であれば、火葬後もしっかりと遺骨などを残してもらえます。

小鳥の供養方法

小鳥の火葬後の供養方法について以下解説します。

手元供養手元供養は、自宅で遺骨を供養する方法です。
ペット用の小さなお仏壇を用意して手を合わせたり、遺骨の一部をキーホルダーやペンダントに入れて供養する方法もあります。毎日手を合わせたい方や、肌見離さずご遺骨をそばに置いておきたい方におすすめです。
納骨納骨堂はペット霊園内の屋内施設に、ロッカー型などの個別スペースがあり、そこへ骨壺や遺影、お気に入りだった遺品などを保管できます。
納骨堂によりご遺骨を扱う棚が異なりますが、複数のペットのご遺骨が同じ棚に並ぶ「合同棚」や個別に管理できる「個別棚」などがあります。
また、供養方法がまだ決まっていないという場合でも、後から供養方法を変更できます。気持ちの整理をしっかりしてから供養方法を考えたい方にも納骨堂がおすすめです。
散骨散骨は遺骨を自然に返して供養する方法です。海洋散骨などさまざまあります。自然に返してあげたい方や、思い出の場所で供養したい方におすすめです。
ただし、小鳥の遺骨であっても身近な場所に散骨されることに抵抗を感じる人も存在するため、その点に考慮して迷惑がかからないように気をつけましょう。

まとめ

ここまでに、小鳥が亡くなってから火葬までに必要なポイント、火葬後に必要なことについて解説しました。

大切な小鳥が亡くなり、どうしたらよいか分からなくなったりとても悲しかったりと落ち着かない気持ちもあると思います。

しかし、大事な小鳥を最後に笑顔で送り出してあげましょう。

小鳥の火葬や霊園での供養を検討される方はぜひご相談ください。

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