猫の火葬に必要なこととは?火葬から供養までポイントを抑え解説

この記事の監修者

家族の一員であるペットちゃんを手厚く見送ってあげたい!その『想い』を大切に寄り添える霊園でありたいと考えており、ペットロスに対する専門家である1級動物葬祭ディレクターを取得しております。

大切な愛猫が亡くなって気持ちの整理がつかなかったり、何をしたら良いか分からないことが多いでしょう。

とても悲しいですが、最後に大切な愛猫を送り出してあげることが大切です。

ここでは猫が亡くなってから、火葬、供養までの流れのポイントを抑え解説します。

この記事を読めば猫の火葬に必要なことを理解でき、愛猫の最期をしっかりと送り出すことができるでしょう。

目次

猫の火葬までの準備

猫の火葬を行うまでに以下の項目が必要になります。大切な愛猫がなくなった直後ですがやるべきポイントになるので確認しておきましょう。

  • 猫の遺体安置の仕方
  • 火葬業者の検討

それぞれの項目について解説します。

猫の遺体安置の仕方

猫が亡くなりそのままにしてしまうと腐敗してしまいます。綺麗に身体の状態を保たせ供養するための準備をしましょう。

基本的な流れは以下の順序になります。

1.身体を清めるお湯などで湿らせたタオルを準備し、汚れてしまった毛や口元、目元を拭きます。その後、ブラッシングで毛並みを整えましょう。
2.眠っているように体勢を整える亡くなってからおおよそ2時間前後で死後硬直が始まります。死後硬直で足が伸びきって動かなくなってしまいます。動かなくなってしまうも棺に収まらなくなってしまうのです。死後硬直が始まる前に四肢を優しく折り曲げ、お腹へ寄せてあげましょう。もしも、死後硬直が始まってしまった場合は無理に折り曲げてはいけません。関節が外れてしまうこともあるので、そっとしておきましょう。
その後、遺体をタオルや毛布で優しく包んであげます。
3.棺となる段ボールなど箱へ入れる段ボールや木箱を用意し、棺とするための準備をします。死後硬直がゆるくなってくると、遺体の口や身体から体液が漏れ出てしまうので箱のなかにティッシュやペットシーツを敷きましょう。
4.遺体を保冷し安置するドライアイスや保冷剤を箱のなかへ入れ、遺体の腐敗を防ぎましょう。特に腹部と頭部から腐敗が始まるため、お腹と頭を中心にドライアイスなどを置くことで傷が傷みにくくなります。ただし、ご遺体に結露が付着しないよう注意しましょう。できるだけ温度を下げ、涼しい部屋で安置してください。
5.お供えをする遺体のまわりにはお花を供え、好きだったおやつやフード、おもちゃ、リードなどを置いて時々声をかけ、寂しくないようにしてあげてください。ご家族で囲んで思い出を語り、最後のお別れをしましょう。また、棺に収め火葬してあげたいものも準備すると良いでしょう。

火葬業者の検討と連絡

愛猫の遺体を安置し、気持ちが落ち着いてきたら、火葬業者へ連絡をしてください。

火葬方法によって遺体を持ち運ぶのか、受け取りに来てもらうのか変わるので、以下の火葬方法を参考に検討しましょう。

猫の火葬の期限は?

猫の火葬には、いつまでにしなければならないという期限はありません。

しかし、時間が経過すると遺体の腐敗が進むので綺麗な状態で大切な愛猫を送り出すことが望ましいでしょう。

季節や安置方法により日数は異なりますが、夏など暑い時期は長くても3日、冬の寒い時期は5日以内には火葬してあげましょう。

火葬までに日が空いてしまう場合はペット霊園に専用の霊安場所で預かってもらえる場合もあります。

猫の火葬方法

犬の火葬方法には大きく以下の4つがあります。

  • 合同火葬
  • 個別火葬
  • 立会火葬
  • 各自治体での火葬

それぞれの項目について解説します。

合同火葬

合同火葬は、他のペット達とまとめて火葬を行う方法です。

他の火葬と比較し一番安価な火葬方法となります。忙しく時間が作れないなかでも、大切な愛猫をしっかり供養することができる方法です。

しかし、他のペットと合同で火葬されるため手元に遺骨として戻って来ないので、大切な愛猫の遺骨を残したいという方は注意しましょう。

個別火葬

個別火葬は、個別に遺骨が残るため合同火葬と異なり大切な愛猫の遺骨を残すことができます。

火葬の際に遺族は立ち会わず、火葬業者が行います。スタッフがご遺体をお預かりして焼き上げ、その後でお骨を返すかたちを取ります。

これまで生活してきた愛猫のために火葬を行いたいが時間を確保することが難しかったり、火葬の立会でつらく悲しくなってしまう方は利用するのが良いかもしれません。

立会火葬

立会火葬は家族が立会を行い人間のように火葬を行う方法です。

猫の遺体を火葬業者へ持ち込み、火葬をしてもらうやり方になります。

立会火葬では、お別れを行い火入れ、お骨上げと段階を踏んで行うため気持ちの整理をしやすくできます。

人間の火葬のように同じ供養をするため、合同火葬や個別火葬と比較し料金はやや高めになります。

各自治体での火葬

各自治体にて行われる火葬は比較的安価にとり行うことができます。

しかし、葬送を目的とはしておらず、猫の遺体を廃棄物として処理されてしまうところもあるのです。

各自治体によって火葬手段・目的は異なるため、自治体を利用する場合は事前に調査をしてから検討をしましょう。

また、以前に火葬したペットと同じ場所に埋葬したい場合、事前に調べて置かなければ違う場所に埋葬されてしまうことがあるので注意しましょう。

猫の火葬時の持ち物やかかる費用

火葬時に準備するものや発生する費用等について解説します。

  • 火葬時の服装と持ち物
  • 火葬時にかかる料金と時間

火葬時の服装と持ち物

服装猫の火葬のときは、人間のように必ずしも喪服を着なければならないわけではありません。
状況によって平服でも問題はないこともあるので、火葬を行う場所によって判断しましょう。
ハンカチ人間の葬儀は、白色や黒色のものがマナーとなっているので、白色か黒色を準備しましょう。
数珠火葬の際に人間と同じように合掌礼拝を行う場合は必須になります。
念のために持っていくか、必要か否かを事前に葬儀場へ確認がおすすめです。
お見送りの際に花を添えることができます。
ただし、濃い色の花を添えてしまうとご遺体が変色してしまう恐れがあるので薄めの色にしましょう。
思い出の品金属類は火葬時に遺体への損傷などの可能性があり、棺へ入れることは出来ません。
思い出の首輪などがあっても金属類の場合は注意しましょう。

火葬に必要な費用と時間

猫の体長の大きさごとに要する火葬種別料金は以下になります。

猫の大きさ合同火葬個別火葬立会火葬
体調10cm未満7000円16000円21000円
体調15cm未満9000円20000円25000円
体調20cm未満11000円23000円29000円
体調30cm未満13000円25000円33000円
体調30cm以上
5kg未満
14000円27000円37000円
6kg未満15000円28000円38000円
7kg未満16000円29000円39000円
8kg未満17000円30000円40000円
9kg未満18000円31000円41000円
10kg未満19000円32000円42000円
1kg増える度+1000円+1000円+1000円

猫の体調の大きさごとに要する火葬時間は以下になります。

ペットの体重火葬時間の目安
30センチ未満60分以内
30センチ超え75分〜

上記はご遺体に火を入れる時間です。ご遺体を預ける前に葬儀を行う場合や、火葬後の火葬炉を冷ます時間、収骨をする時間は別途時間がかかります。

猫の火葬後の供養

猫の火葬後の供養方法として以下があります。

  • 火葬後にペット霊園へ供養
  • 火葬後に遺骨を手元にて供養

それぞれの方法について解説します。

火葬後にペット霊園へ供養

ペット霊園の施設内のお墓や納骨堂にご遺骨を納める方法です。

お墓は他のペットと一緒に埋葬される共同墓地と、個別に埋葬される個別墓地にわかれています。

納骨堂は仕切られた大きな棚の一つを使用するタイプや、ロッカーのように一つひとつに扉がついたタイプなどペット霊園によってさまざまです。室内に設けられていることがほとんどのため、天候を気にせずにお参りをすることができます。

また、供養方法がまだ決まっていないという場合でも、後から供養方法を変更できます。気持ちの整理をしっかりしてから供養方法を考えたい方は納骨堂がおすすめです。

火葬後に遺骨を手元にて供養

ご遺骨を骨壺に入れご自宅の仏壇に置いたり、庭に埋めることで供養する方法です。
愛猫のお骨を手元で保管できるため、定期的にお線香をあげて手を合わせることができます。

また、ご遺骨を納められるアクセサリーもあり、常にペットを感じていたいという方には、アクセサリーでの手元供養がおすすめです。

アクセサリーで供養する際は、猫のイメージに合うデザインやいつでも側にいれるように落ち着いたデザインを選ぶといいでしょう。

あわせて読みたい
ペットの供養にはどんな種類があるのか?最適な供養のための解説 大切なペットが亡くなり、大事に供養してあげたいですが、どのような方法があるのか分からないことが多いはずです。 ここでは、ペットの供養方法をそれぞれの解説と供養...

まとめ

これまでに、猫の火葬前に必要なことから火葬後に行うことを解説しました。

愛猫が亡くなり、どうしたらよいか分からなくなったりとても悲しくなってしまったりと落ち着かない気持ちもあると思います。

しかし、大事な愛猫を最後に笑顔で送り出すためにも、もうひと踏ん張りです。元気に送り出すことで喜ばれるでしょう。

猫の火葬や、霊園での供養を検討される方はぜひご相談ください。

目次