この記事の監修者
宮越 総一朗(ペット霊園アニマルパーク園長)
家族の一員であるペットちゃんを手厚く見送ってあげたい!その『想い』を大切に寄り添える霊園でありたいと考えており、ペットロスに対する専門家である1級動物葬祭ディレクターを取得しております。
この記事の監修者
宮越 総一朗(ペット霊園アニマルパーク園長)
家族の一員であるペットちゃんを手厚く見送ってあげたい!その『想い』を大切に寄り添える霊園でありたいと考えており、ペットロスに対する専門家である1級動物葬祭ディレクターを取得しております。
大切なペットが亡くなり、亡くなった後も身近に感じたいため、自宅で埋葬が行えるのか?分からないことが多いでしょう。
ここでは、ペットを自宅での埋葬についてそれぞれの解説と供養までに行うべきこともまたその注意点を交えて解説します。
この記事を読めば、ペットの自宅での埋葬方法について理解でき、あなたのペットにあった最適な供養方法を検討できるでしょう。
ペットを自宅にて埋葬することは、法律上問題ありません。ペットの遺体は一般廃棄物として扱われます。そのため、ペットを埋葬する際にも廃棄物処理業の許可などは不要で、私有地であれば好きな場所にお墓を作ることが可能です。
しかし、賃貸物件の場合は埋葬は行えません。敷地は大家さんや不動産会社の所有地となるため、たとえペット可物件の専用庭であっても禁止のため注意しましょう。これは、賃貸ではない分譲マンションでも同様になります。
自宅で行える埋葬方法は、主に以下の3つになります。
それぞれの方法について確認しましょう。
土葬はペットの遺体を火葬をせず、土へ埋め弔う方法です。
上記の説明のように、私有地の庭であれば法律上問題はありません。土葬は他の埋葬方法と比較し、費用が抑えられまた、亡くなってしまったペットをより身近に感じることができますが、気を付けなければいけない点も多いため注意が必要です。
埋骨はペットの遺体を火葬したあと、土に埋め弔う方法です。すでに遺体は火葬されているので、土に埋めたあとに悪臭や虫の発生を心配することなく、ペットを葬ることができます。犬や猫といったある程度の大きさのペットを埋葬する場合、適していると考えられる方法です。
埋骨をする場合、ペットの遺骨を骨壺から出してから埋葬する方法と、骨壺のままという方法があります。自宅敷地内でのため、どちらの方法を選択するかをあらかじめ家族で決めておきましょう。
プランター葬はプランターへ土をいれ、その中に遺体や遺骨を埋葬する方法で、自宅の庭がせまかったり、賃貸などで庭がなかったりする場合に最適な葬儀方法です。
また、プランター葬には、遺体をそのまま埋葬する方法と、火葬を行ったあとに遺骨を埋葬する方法があります。
そのまま埋葬する方法では、土に還るまでの時間が比較的短いハムスターやフェレットなどの小動物がおすすめです。
犬や猫などの大きさのペットの埋葬を行いたい場合は、一度火葬を行ってからご遺骨をプランター葬にすると良いでしょう。
上記で説明した、埋葬方法の注意点を以下で解説します。
それぞれの項目を確認しましょう。
・適切な場所を選ぶ | ペットの遺体を埋葬する場所は、日当たりや風通しがよく、雨水がたまりにくい場所を選びましょう。小さなペットの場合でも、完全に土に返るまでには数カ月から数年とかかることがあります。日陰や雨水がたまりやすい場所では、土に返る期間がさらに長くなる可能性があるので適しません。 |
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・異臭等による近隣住民への 配慮 | 土葬した直後や、夏など気温の高い季節は、特有のにおいを発したり虫が大量に発生する場合があります。近隣の方へ不快な思いをさせてしまわないよう、石炭など消臭効果のある物を一緒に埋めましょう。 |
・苗や土でしっかり覆う | 埋骨の際に、いったん掘り起こした地面は、風雨の影響を受けやすくなってしまいます。埋葬のための穴が浅いと、骨壺や遺骨にかけて土が飛ばされてしまうかもしれません。そうすれば、骨壺や遺骨が表に出てしまう可能性があります。埋葬する際の穴の深さ、そしてかける土の量は、ペットの安眠のためにも十分な量を考えましょう。 |
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・害虫や異臭から気を付ける | 土の材質、プランターのサイズや置き場所によっては、埋葬後に悪臭や虫が発生する場合があります。発生してしまうと、近隣住民とのトラブルの元になってしまいます。そうならないために、石灰や消臭剤を一緒に埋める、風通しがよく日当たりのいい場所にプランターを置くなどが有効でしょう。 |
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・水を与えすぎない | プランターに用いる土によって保水性が高く、水を与えすぎることで悪臭や虫の発生が起こる可能性があります。よって、水のやりすぎは注意しましょう。水は土表面が乾いたころ、炎天下が続く日などと様子を見ながら、適量におさめてください。 |
自宅で埋葬する以外の方法は以下になります。
それぞれの方法について確認しましょう。
合同墓は、他のペットの遺骨と一緒にまとめて埋葬するお墓です。
合同墓では、遺骨は火葬後に霊園側に引き取られます。全てのペットの遺骨が一緒に埋葬されるため、後から自分のペットのものだけを取り出すことができません。年間管理費や追加費用などがかからないので、なるべく費用を抑えられるメリットがあります。
また、霊園によっては定期的な法要も行われており、ペットに対する供養も問題ありません。合同墓には、専用の大きな墓石や花壇を設けるなどして周囲が明るくなるような工夫も施されています。
手元供養とは、ペットの遺骨を手元に置いて供養することです。
細かくした遺骨の一部を容器に入れて保管します。容器に保管するだけでなく、常に身に付けられるペンダントにすることで亡くなったペットを身近に感じることができるというメリットもあります。自宅で保管するという意味で、デザイン性の高い容器も売っています。インテリアにこだわっている方はそちらを利用してみるのも良いでしょう。ペンダントに遺骨や写真を入れる方法もあります。
納骨堂はペット霊園内の屋内施設に、ロッカー型などの個別スペースがあり、そこへ骨壺や遺影、お気に入りだった遺品などを保管できます。
納骨堂によりご遺骨を扱う棚が異なりますが、複数のペットのご遺骨が同じ棚に並ぶ「合同棚」や個別に管理できる「個別棚」などがあります。
また、供養方法がまだ決まっていないという場合でも、後から供養方法を変更できます。気持ちの整理をしっかりしてから供養方法を考えたい方にも納骨堂がおすすめです。
散骨はペットの遺骨を火葬後に細かいパウダー状になるよう加工し、特定の墓に埋葬せず自然に還すことができます。散骨をするためにペットの遺骨を細かくパウダー状への加工作業は個人では難しいため、専門業者に依頼するのがオススメです。
ペット専門の火葬業者や霊園などの中には、散骨を希望する人のために遺骨を粉々に粉砕するサービスを提供している所もあります。火葬前に申し込みをしておくと、散骨に適した状態で引き渡してもらえるためその後の処理がスムーズです。
ペットの思い出の詰まった自宅の庭に散骨すれば身近に感じることができますし、海や山などに散骨すれば自然に還す気持ちでペットを送ることができます。
ただし、ペットの遺骨であっても身近な場所に散骨されることに抵抗を感じる人も存在するため、その点に考慮して迷惑がかからないように気をつけましょう。
ここまでに、ペットの自宅やそれ以外での埋葬方法について解説しました。
色々な供養方法がありますが、共に生活してきた大切なペットを良い方法で供養してあげましょう。
ペットの供養について検討されている方はぜひ相談ください。