この記事の監修者
宮越 総一朗(ペット霊園アニマルパーク園長)
家族の一員であるペットちゃんを手厚く見送ってあげたい!その『想い』を大切に寄り添える霊園でありたいと考えており、ペットロスに対する専門家である1級動物葬祭ディレクターを取得しております。
この記事の監修者
宮越 総一朗(ペット霊園アニマルパーク園長)
家族の一員であるペットちゃんを手厚く見送ってあげたい!その『想い』を大切に寄り添える霊園でありたいと考えており、ペットロスに対する専門家である1級動物葬祭ディレクターを取得しております。
共に過ごしてきた大切な亀が亡くなってしまったら、とても悲しく動揺してしまうこともあるでしょう。
亡くなった亀をどのように火葬や供養をしたらよいのか分からないことが多いと思います。
今回は、亀が亡くなってから火葬、供養方法についてまた、亀を火葬するにあたっての注意点も解説します。
この記事を読めば、大切な亀が亡くなってから火葬後までを理解し、しっかりと送り出すことができます。
亀が亡くなったと思われる場合、悲しい現実ではありますが、以下の手順にて確認を行いましょう。
それぞれの項目について解説します。
亀は気温が下がると冬眠するうえ、病気で弱っていき手足を引っ込める元気もなくなっている場合があります。一概に動かなくなったからといって死亡したとは断言できません。
まずは、本当に亡くなっているかどうかを見分けるために、頭や手足を優しく触って反応があるか調べてみましょう。その後、以下の項目を確かめてみてください。
かすかな反応を見逃さないよう、慎重に観察を行ってください。
亀は一般的に腐敗の進行が早いため、なるべく進行を遅らせる必要があります。
安置方法は、以下の流れを参考にしましょう。
1. 身体をきれいに整える | 亀は種類によって、清める方法が異なります。水生、水陸両生の亀の場合は、水分をしっかり拭き取りましょう。陸生の亀より、体に水分が多くついています。まずはガーゼなどで拭き取り、ドライヤーの冷風でやさしく乾かしてあげましょう。陸生の亀の場合、ガーゼに水分を少し含ませて甲羅や手足を拭き、その後全身をしっかり拭いて、汚れを拭き取ります。 |
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2. 段ボールなど箱へ入れる | 段ボールや木箱を用意し、棺とするための準備をします。遺体の口や身体から体液が漏れ出てしまうので箱のなかにティッシュなどを敷きましょう。次にタオルや毛布で包んだ遺体を箱のなかへ寝かせます。 |
3. 遺体を保冷する | ドライアイスや保冷剤を箱のなかへ入れ、遺体の腐敗を防ぎましょう。遺体は日が当たる様な場所を避け、直射日光が当たらない涼しい部屋に安置します。遺体は夏場で1日、冬場では3日以内に火葬が望ましいでしょう。 |
亀の遺体を安置する際、以下の2点に注意しましょう。
亀の遺体を飼育に使用したケージの中の水にそのままにしてしまうと、雑菌が繁殖する恐れがあります。亀が亡くなった際にはすぐにケージから出しましょう。
遺体をゲージから出した後は、真水などで綺麗に洗い流すことが大切なポイントとなります。洗わずに水中から出しただけでは体についている汚れや、カビによる皮膚病などの菌がそのまま残ってしまうのです。
菌の発生を防ぐために必ずケージから一度出して真水などで出来る限り綺麗にしてあげましょう。
遺体を綺麗にしたあとも水が付着したままでは、そこからさらに菌類やカビが発生する恐れがあるため、必ずお体をタオル等で綺麗に拭き水分をなるべく拭き取りましょう。
また、その他サルモネラ菌などが付着している可能性もあるため、カメのご遺体を触った後にはしっかり手洗いが大切です。
亀は他のペットと異なり、火葬が可能か不安に思われるかもしれませんが、亀などの爬虫類も火葬は可能です。
特徴的な甲羅は模様に沿って崩れてしまうことが多いですが、きちんと残りますので安心してください。
ただし、火葬業者によっては亀の火葬に対応出来ない場合があるので、亀の火葬を依頼する場合、希望する業者が亀の火葬に対応しているか事前に確認をとりましょう。
亀の火葬方法には以下の3つがあります。
それぞれの方法について確認しましょう。
合同火葬は、他のペット達とまとめて火葬を行う方法です。
他の火葬と比較し一番安価な火葬方法となります。忙しく時間が作れないなかでも、大切な亀をしっかり供養することができる方法です。
しかし、他のペットと合同で火葬されるため手元に遺骨として戻って来ないので、亀の遺骨を残したいという方は注意しましょう。
個別火葬は、個別に遺骨が残るため合同火葬と異なりうさぎの遺骨を残すことができます。
火葬の際に遺族は立ち会わず、火葬業者が行います。スタッフがご遺体をお預かりして焼き上げ、その後でお骨を返すかたちを取ります。
これまで生活してきたうさぎのために火葬を行いたいですが時間を確保することが難しかったり、火葬の立会でつらく悲しくなってしまう方は利用するのが良いかもしれません。
立会火葬は家族が立会を行い人間のように火葬を行う方法です。
うさぎの遺体を火葬業者へ持ち込み、火葬をしてもらうやり方になります。
立会火葬では、お別れを行い、火入れ、お骨上げと段階を踏んで行うため気持ちの整理をしやすくできます。
人間の火葬のように同じ供養をするため、合同火葬や個別火葬と比較し料金はやや高めになります。
亀の火葬後、遺骨は残るのかまたは甲羅など遺骨はどこまで残るのか疑問に思うでしょう。
結論としては、頭から尻尾までしっかり残ると共に、甲羅まで残ります。ただし、甲羅については甲羅の形に添ってブロックごとに残るような形です。
注意としては、甲羅の間にろっ骨などの体の中の遺骨が隠れているような状態になるため、ろっ骨などの遺骨が紛れてしまうと、遺骨が傷つく原因になります。傷つかないために、甲羅を先に1つずつ骨壺に納めるのがおすすめです。
また、カメの場合には遺骨だけではなく甲羅の部分もあるため骨壺のサイズが少し大きな物を使用する場合があるため、骨壺を選ぶ際は、甲羅の量と大きさで骨壺を選ぶのが良いでしょう。
亀の供養方法には以下があります。
手元供養 | 手元供養とは、ペットの遺骨を手元に置いて供養することです。 細かくした遺骨の一部を容器に入れて保管します。容器に保管するだけでなく、常に身に付けられるペンダントにすることで亡くなったペットを身近に感じることができるというメリットもあります。自宅で保管するという意味で、デザイン性の高い容器も売っています。インテリアにこだわっている方はそちらを利用してみるのも良いでしょう。ペンダントに遺骨や写真を入れる方法もあります。 |
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散骨 | 亀の遺骨をパウダー加工して細かくした後、自然に還す供養方法です。 ご遺骨は自然に還るため、亀も安らかに天国に旅立てるでしょう。 ただし、散骨する場合ご遺骨は戻って来ないので、思い出を残しておきたい方は、足形などをあらかじめ取っておくと良いでしょう。 |
埋骨 | ご自宅の庭に埋めることで、大切な亀とずっと側に感じられて、頻繁に手を合わせてあげられます。 お墓を別途用意したり、霊園に預けたりしないため、費用がかからないのが大きなメリットです。 しかし、埋める位置が浅いと、他の動物が掘り返すリスクがあり、トラブルになる可能性もあるため注意しましょう。 |
ここまでに、亀が亡くなってから火葬までに必要なポイント、火葬後に必要なことについて解説しました。
大切にし共に生活してきた亀が亡くなり、どうしたらよいか分からなくなったりとても悲しかったりと落ち着かない気持ちもあると思います。しかし、大事な亀を最後に笑顔で送り出してあげましょう。
亀の火葬や霊園での供養を検討される方はぜひご相談ください。