この記事の監修者
宮越 総一朗(ペット霊園アニマルパーク園長)
家族の一員であるペットちゃんを手厚く見送ってあげたい!その『想い』を大切に寄り添える霊園でありたいと考えており、ペットロスに対する専門家である1級動物葬祭ディレクターを取得しております。
この記事の監修者
宮越 総一朗(ペット霊園アニマルパーク園長)
家族の一員であるペットちゃんを手厚く見送ってあげたい!その『想い』を大切に寄り添える霊園でありたいと考えており、ペットロスに対する専門家である1級動物葬祭ディレクターを取得しております。
大切なペットが亡くなり、火葬後に遺骨を大事に供養してあげたいですが、どのような方法があるのか分からないことが多いはずです。
ここでは、ペットの供養方法をそれぞれの解説と供養までに行うべきことも交えて解説します。
この記事を読めば、ペットの供養方法について理解でき、あなたのペットにあった最適な供養方法を検討できるでしょう。
現在日本や海外でも過去に比べ、ペットの飼育数が増えてきています。ペットはもはや家族の一員であり、自分の人生にペットがなくてはならない存在と感じている方もいるほどです。
各種SNSや動画投稿サイトには、ペットの可愛らしい姿の動画や写真も多く、なかには、ペットの動画や写真が人気となりスターのようにもてはやされるペットや飼い主さんも現れているほどです。このように、ペットと飼い主さんの関係性が以前とは比べものにならないほど親密になっており、ペットが亡くなった際にもしっかりと供養される方が増えています。
過去に行われたアンケートでは76%の飼い主が火葬を行った結果となっています。そのことからも火葬後のご遺骨の供養について理解することが大切です。
ペットの遺骨の供養方法には以下の6つがあります。
それぞれの供養方法について解説します。
納骨堂はペット霊園内の屋内施設に、ロッカー型などの個別スペースがあり、そこへ骨壺や遺影、お気に入りだった遺品などを保管できます。
納骨堂によりご遺骨を扱う棚が異なりますが、複数のペットのご遺骨が同じ棚に並ぶ「合同棚」や個別に管理できる「個別棚」などがあります。
また、供養方法がまだ決まっていないという場合でも、後から供養方法を変更できます。気持ちの整理をしっかりしてから供養方法を考えたい方にも納骨堂がおすすめです。
埋骨は火葬後のペットのご遺骨を自宅の庭などへ埋めることを指します。ご自宅の庭に埋めることで、大切なペットとずっと側に感じられて、頻繁に手を合わせてあげられます。お墓を別途用意したり、霊園に預けたりしないため、費用がかからないのが大きなメリットです。
ただし、 ペットの遺骨を庭に埋葬することは、法律的に見ても特に問題はありませんが、埋葬を選択する場合は、周囲に配慮しつつ正しい方法を守ることが大切なので注意しましょう。
散骨はペットの遺骨を火葬後に細かいパウダー状になるよう加工し、特定の墓に埋葬せず自然に還すことができます。散骨をするためにペットの遺骨を細かくパウダー状への加工作業は個人では難しいため、専門業者に依頼するのがオススメです。
ペット専門の火葬業者や霊園などの中には、散骨を希望する人のために遺骨を細かくパウダー化するサービスを提供している所もあります。火葬前に申し込みをしておくと、散骨に適した状態で引き渡してもらえるためその後の散骨がスムーズです。
ペットの思い出の詰まった自宅の庭に散骨すれば身近に感じることができますし、海や山などに散骨すれば自然に還す気持ちでペットを送ることができます。
ただし、ペットの遺骨であっても身近な場所に散骨されることに抵抗を感じる人も存在するため、その点に考慮して迷惑がかからないように気をつけましょう。
手元供養とは、ペットの遺骨を手元に置いて供養することです。
細かくした遺骨の一部を容器に入れて保管します。容器に保管するだけでなく、常に身に付けられるペンダントにすることで亡くなったペットを身近に感じることができるというメリットもあります。自宅で保管するという意味で、デザイン性の高い容器も売っています。インテリアにこだわっている方はそちらを利用してみるのも良いでしょう。ペンダントに遺骨や写真を入れる方法もあります。
共同墓地は、ほかのペットと一緒に遺骨を埋葬するお墓を指します。基本的には、合同火葬後からそのまま共同墓地へ埋葬されることが多いです。
個別でお墓を建てると、墓石の購入や建てるスペースの確保などで大きな費用が発生しますが、共同墓地であればその分の費用を抑えることができるメリットがあります。
また、共同墓地の場合は霊園や施設の管理者が定期的な掃除などを行ってくれるため、忙しい方でもお墓を清潔に保つことが可能です。共同墓地では、ほかのペットと一緒に埋葬されるため、寂しがりやだったペットも安心できるでしょう。
分骨とはペットのご遺骨を埋葬や納骨と手元にて供養する分を分けることを指します。ペットの遺骨を分骨する目的として、人間の遺骨を分骨するのと同じような理由が挙げられます。離れて暮らしている家族とも分骨して供養したいという場合や、故人と離れたくない、側にいてほしいといった理由から分骨を行うのです。
「分骨するとあの世で五体満足でいられず、魂まで分割されて成仏できない」という風潮や迷信を心配する飼い主もいらっしゃいます。しかし、分骨は仏教など宗教上においても古来から行われていた供養方法です。ご遺骨自体に魂が宿っているのではなく「遺骨を生きた証として供養する」という考え方の供養方法のため、安心してください。
ただし、近年では分骨する箇所は、概ね『爪』または『歯』が多く見られます。 いわゆる生え変わる骨=生まれ変わる魂が御家族様に出会えるように。 といった想いから来ています。
近年では、ペットのご遺骨を霊園等に納骨せず、自宅での供養する飼い主も増えています。供養の方法として、前述にて解説した「手元供養」「分骨」が挙げられます。
手元供養の際に特に注意しなくてはいけないのが、「カビ」「湿気」対策になります。通常霊園へ納骨した際は、施設管理者が保管や掃除を行いますが、自宅では飼い主自身が行わなくてはなりません。
「カビ」「湿気」対策には火葬時にペットのご遺骨をパウダー状へ粉骨していただき、骨壺やキーホルダー等アクセサリーにすることもおすすめです。
上記にてペット霊園等での供養方法について解説しましたが、主な自治体でのペットのご遺骨の扱い方や注意点を以下にて解説します。以下に解説する項目は一部の自治体の対応方法なので、ご自身の自治体での対応方法は一度確認しましょう。
それぞれについて解説します。
自治体では、大切にしていたペットでも一般廃棄物として扱われます。つまり、他の廃棄物と同様に高温で焼却するため、焼却後は骨が残りません。自治体で行なっているペット火葬は、他のペットとともに火葬される合同火葬です。合同火葬では、他のペットのご遺骨も同じためご自身のペットのご遺骨を拾うのが難しくなってしまいます。
そのため、近年では自治体では民間業者のペット霊園を紹介するだけの所も数多く増えました。
自治体にペット火葬を依頼する場合、前述のように一般廃棄物として焼却処理されてしまうため、ご返骨されない場合が殆どとなります。ペットの焼却炉を使用する自治体もありますが、廃棄物を可能な限り減らすために高温で焼却してしまうので、ご遺骨が残らないのです。 また、多くの自治体では、合同火葬を行うためご返骨がされません。さらに、自治体によっては棺にお供物を入れられないところや、お経や祭詞を唱えてもらえないところがほとんどとなっています。
大切なペットのご遺骨を返骨してほしい場合や、分骨してご遺骨ペンダントとして手元に置きたい場合などは、民間業者に依頼するのがよいでしょう。
ここまでに、ペットの遺骨の供養方法について詳しく解説しました。
色々な供養方法がありますが、共に生活してきた大切なペットを良い方法で供養してあげましょう。
ペットの供養について検討されている方はぜひ相談ください。